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秋田県藤里町「自然体験＆農業体験」合宿レポート

　横浜市鶴見区にある横浜商科大学商学部貿易・観光学科の羽田ゼミナールでは、「観光と地域づくり」をテーマとして研究・調査に努めている。したがって地域に入り込んで様々な人々と触れあい、地域の生活を体験することがきわめて重要であり、その意味で毎年の夏の合宿は、特定の地域を選んでフィールドワークを行うとともに、当該地域で観光商品として開発・実施されている「体験観光」プログラムに学生自らが参加し、観光商品としての課題を明らかにするといったことをとおして、「観光事業の現実を学ぶ」ことを目的として行っている。
こうしたフィールドワークを実施するには現地の方々の多面的な協力を必要とすることから、対象地域は指導教授の羽田がおつきあいのある地域を選んでおり、今年は秋田県藤里町を舞台として実施した。
　実施期間は９月17日（土）から20日（火）の３泊４日である。その概要を記すと以下のとおりである。

・町の施設である環境改善センターにて、町役場職員による町概要のレクチャー
・「白神ぶなっこ教室」を経営する佐尾さん等の案内にて、白神山麓の岳岱自然観察教育林見学　　
・「白神ぶなっこ教室」での宿泊体験
・地区の運動会に（飛び入り）参加
・佐尾さんはじめ関係者へのヒアリング
・稲刈り体験、きりたんぽづくり体験、
・農家レストラン就業体験
・鮎梁場見学
・ヒアリング・見学・体験結果を踏まえて、「課題抽出・改善提案」発表会
　
　学生達はすべて初めて体験することばかりで、驚きと感嘆、感動の連続であったように思う。ぶなっこ教室で提供していただいた食事、稲刈りの折りに田圃の脇でシートを広げていただいたお昼ご飯と鮎も良い想い出になるはずである。　
　最終日の発表会も内容的に充実し、ぶなっこ教室の運営、あるいは町の今後の観光振興に参考になりそうなこともかなり出された。お世話になった方々の多少なりともお役に立てれば望外の喜びである。
（羽田）